TAツアーin福井レポ

地方公演ラストの地となった福井に集まったTAの皆さん、お疲れ様でした!

毎年アリーナツアーで訪れている場所とあって、全面ピンク色に染まった会場、

そして大きなayuコール、本当に地方ファイナルに相応しい盛り上がりでしたよね。

ayuの気合いも相当なものだったことを表すかのように、

小松空港にayuが降り立ったとたんに、それまで晴天だった空がまさかの豪雨(笑)

会場付近も一足先にスタッフが到着した頃は晴れていたのですが、

ayuの入り時間が近づくにつれ、小雨がちらつき、遂にはヒョウのような雨が

降ったのには、「これがayuパワーか!」と、さすがに驚きました(笑)

そんな最強の雨女、ayuの様子は――というと、

やはり、思うところあってか、いつも以上にキリリとした面持ちで楽屋に入り。

「調子はどう?」と尋ねると、

「仙台2daysの翌日、目覚めても起き上がれなくて――。

私でそんな状態だったから、きっとダンサーズも休みが中2日じゃ

疲れが取れてないんじゃないかな――」

余力を一切、残さないようなステージだった仙台公演を観たTAの方たちなら、

きっと分かりますよね。

だからといって、ダルそうにしてるとかではもちろんない。

楽屋入りから、本人リハまでの分刻みの準備をいつも通りこなし、

体のチューニングと喉の調子を本番に合わせるためのリハーサルに加え、

仙台公演のVTRから洗い出した変更点を確認するために費やした時間は、

たっぷり1時間を超えたほど――。

今回のツアー中、リハーサルで毎回、その日の調子を見てきたんですが、

日替わりバラードにしても、本番同様の熱量で歌うんですよね。

お客さんがまだ入っていない、会場に響くayuの歌声が

本当に贅沢な時間に感じる時もあれば、

ただ聴いていることしかできないことが辛い時もありました。

振り返れば、名古屋以降は、ほとんどがそうだったかもしれない。

でも、そんな時ですら、うっかりすると涙腺が緩むくらい、

彼女の歌からヒシヒシと伝わってくる想いがあった――。

それを、いつもどこか当たり前のように聴いていましたが、

福井の公演を終えた楽屋で、持てる力を出し切り脱力しきったayuが、

ふと、こんなことを口にしたんです。

「前よりはだいぶラクになったとはいえ、

歌うための歌い方しか出来ないっていうのは、

やっぱり違うよね。もっと伝わるように歌いたいのに、

そこに自分で納得いかないことが、どうしょうもなく悔しいし不甲斐ない――」

私は、返す言葉が見つかりませんでした。

リハで聴いた「teddy bear」よりも、本番で聴いた「teddy bear」のほうが、

切ないだけじゃなく、どこか温かさを感じるのって、

私は、TAのみんながいるからなんだと思うんです。

「歌の中でだけ、正直でいられる」

そういっていた彼女が、その孤独感の裏返しような言葉が、

分かち合える人たちを前にして、癒されてるような――。

他にも、今回のTAツアーで歌っている曲の中には、

その歌が生まれた背景を知ってるものが多いこともあって、

彼女が歌詞に込めた想いがよりリアルに聴こえて、

「わかるよ、伝わってるよ」と、私自身が感傷的になりすぎなのか?と、

自問自答したりもしたのですが、

きっと、TAの皆さんの誰にも、

個々にayuとの歴史があって、それぞれが抱く想いがあって、

それぞれの感じ方で、ayuからのメッセージを受け取ってる――。

それが今回のTAツアーなんですよね、きっと――。

ayuはTAというファミリーに対して、プロとしても

ベストなカタチで向き合いたくて、それこそ、伝えたい想いが

強すぎるが故に、福井公演でも、不甲斐なさをぬぐい切れず、

それがラストにアカペラで「Who…」を歌うことに繋がったとしたら、

「ごめんね。ありがとう」という想いとして受け取っている人もきっといるだろうし、

単純に、ayuからのサプライズとして受け止めて、喜んだとしても、

どちらが正解、みたいなことじゃない。

真剣に想い合ってる同士って、お互いがお互いを慮るもの――。

それは、私がこのTAツアーで教えてもらったことでもある。

楽屋では、何も言葉が見つからなかったけど、

「またね!」って約束しあえる関係っていいよね。

私は毎回、ayuが生声で

「ありがとうございました~!!!!」と精一杯声を張る直前の、

TAの皆さんと会話してるayuが好きで、

好きというか、本当にあの姿って素の彼女らしくって、

いい意味で、浜崎あゆみぽくないというか、

毎回この瞬間に辿り着くまで、必死で頑張ってるんだよな――。って。

今回のツアーで、1公演として同じステージがなかったのも、

その時の生身の自分の素直な想いをカタチにしてきたからであって、

それこそが、ayuがどれだけ大切に、真剣に、ステージに立ってきたかという証。

「Tell All」で、ayuと一緒になって力強く拳を振り上げていたり、

アリーナで観た時よりも、会場の迫力たるやハンパないじゃん!って、

鳥肌が立つような「The Show Must Go On」だったり、

あれこそが、ayuがMCで言っていた、「一緒にステージを作る」ってことで、

会場にいる誰もが最高のラストピースを担ってるってこと。

無心でステージに立ってると、あの盛り上がりっぷりが照明の関係もあってか、

「みんな楽しんでたかな?」って聞かれることもあるんですが、

福井での物凄い、会場との一体感を肌で感じた者としては、

「本当に最高のファンに囲まれて、嬉しいよね!!!!!!」って思う。

今までいろんなアーティストさんのライブを観てきて、

ファンクラブツアーって、どこももちろん“熱い”んですけど、

TAと浜崎あゆみってホントに特殊というか、

一過性の結びつきとは違う、絆が見えるんですよね、私には。

1年に1回しか、会えない人もいるかもしれない。

結構、会えた!という人でも2桁となるとかなりの猛者レベル。

昔からTAです!という人たち。

わりと新しめのTAです!という人たち。

そして、最近またTAに戻ってきました!というひとたち。

それぞれが、それぞれの想いを持って、

このTAツアーに参加してるんだなってことも、セットリストの

どこでテンション上がるのかという様子を見てると、なんとなくわかってくるし、

ayuはayuで、その誰もが一緒になって楽しめることを、

ひたすら考え続けきた。

きっと、今この瞬間もそう――。

彼女を何より真剣にさせるものって、TAのみんなの存在だと前にも書きましたが。

実際、ayuも福岡の気合入れで言葉にしていました。

「17公演もやった気がしないほど、あっという間で、それくらい

集中し、真剣に、このTAツアーをやってきました――。

こういう場があることは、当たり前じゃない。本当に感謝しかない――」

そして、こう言い切った。

私に出来ることは、夢を届けること――。

いよいよ、明日からのZepp東京2daysでフィナーレを迎えるTAツアー。

今後、伝説として語り継がれる最高の2ステージになるように、

TAの皆さん、最高のラストピースを飾ってくださいね!!!!!