ZEPP Divercity3日間、ホントにものすごい盛り上がりでしたね!
オープニングから、一部で将棋倒しになりそうなくらいスタンディング席がうねり、
2階席から観ていた人たちはハラハラしたんじゃないでしょうか?
さて、私のなんとなくの予定ではツアー中盤のこのあたりで、
BLACKとWHITEに分かれていたセットリストの妄想解説を書く予定でいたのですが、
すみません――。正直、もはや、わかりません(笑)。
というのも、現状、日替わり曲のこともありますが、1回として同じステージがない。
さらに、東京ではついに予定外の曲まで加わるなど、
回数を重ねるごとに微細にわたりバージョンアップしていっており、
ツアー前のリハでは、なんとなく理解していたつもりだったBLACKとWHITEの違い
では追いつかないくらい進化しちゃってるんです。
当初は、誰もが持ち合わせてる二面性だったり、人間の多面性みたいなものを、
2つのセットリストに分けた――。そんなセットリストのような気がしていたのですが、
リアルな心情というか、普段は表に出さないようなayuの心臓部分に近い曲たちほど、
時間の経過とともに癒され、また新たな想いが沸いてくる。
そんなふうに、変化していってるのかな? と、現状見守りつつある状況です。
そんな中でも、東京公演で、ひとつ新たに感じたことがありました。
2日目のアンコールで、
「LAでTAのことを想って書きました。この曲の“君”は“TA”のことです」
と、語り歌ったラスト曲。
そして、3daysを無事に乗り切るために、あれだけ細心の注意を払ってケアをしたりしていたのに、まさかのハスキーボイスになってしまった最終日。
あれはね、ホント、びっくりでした。ちょっと話がそれますが、
楽屋に入ってきた時のayuの声はもっとカスカスだったんです。
私がTAとして、客席にいる側だったら、
「ちょっと~ayuちゃん、頼むよ~」と、突っ込みたかったかもしれないし、
その反面、実際に、裏側での彼女の様子を見ていた側としては、
「今、一番、自分を呪ってるのはayuだよね」と感じる私もいて――。
そんななか、どうにか最後までayuの声が持って欲しいと祈るような気持ちで
スタートした1曲目。
うまく言葉で表せないのですが、
代々木の最終日のようにヒートアップしたTAの大歓声が、一瞬で、ayuに火をつけた。
っていうのが、近いのかな。
腫れあがった喉で歌を歌うのって、ホントはすごく痛いんじゃないか?と、
思うんですけど、もはやペース配分すら計算してない歌い方。
そして、最初のMCで、
「こんな声になっちゃったけど、心の限り歌うのでよろしくお願いします!」
と、ayuが言った時、
ラストの曲だけじゃない――。
今回のすべての曲の“君”や“あなた”は、“TA” だったんだなと。
“心の限り歌う――”
この言葉をayuから聞いたのは初めてのこと。
もちろんayuの言葉として文字にしたこともない。
今思えば、いつだってそういう気持ちを持ち合わせていたんだと思うんですけど、
きっとTAの前だから素直に口に出せた言葉かなって。
今回のツアーが始まってから、やっぱり生で聴く歌声っていい。
生身のayuが感じられる距離感だからこそ、アリーナとも違う感動があるな。
とか、そんなことを思っていたんですが、
CD音源にはもちろん劣る、ベストとはいえない声なのに、
どうしてこんなにも胸に突き刺さってくるんだろう。
恋愛の曲で、どんぴしゃにハマる思い出があるわけでもないのに、
泣けてくるくらい心が締め付けられる―――。
心の限りを尽くして、ayuが何を想い、誰に向かって歌ってるのか。
シンプルにそれだけのこと――。
ayuにしては珍しいくらい、小難しい裏テーマも存在しない。
いうなれば、ayuからTAへの究極のラブレター。
どんな言葉にするよりも、もっとずっと深い。そんなラブレター。
その意味や、背景も、分かり合えるのは、もちろんTAだけ。
君を愛してるのは、僕の最後の勇気。
たとえば、そんなフレーズも作った当時はプライベートなものだったかもしれない。
だけど、今回のTAツアーにおいては、
心の限りを尽くして伝えたいTAへの愛の言葉。
BLACKとWHITEの違いなんて、さして重要じゃない。
そこじゃなかったんだ――。
ライターの悪い癖ですよね。ついつい、テーマ探しに走ってしまうの。
でもね、そのことに気づいて、ちょっとホッとしたんです。
何に?と思いますよね。
109NEWSというサイトで書かせて頂いていた、MADE IN JAPANのツアー記事で、裏テーマのことを最後まで書かずに終わったことに繋がるんですが、
アリーナツアー途中で突如、頭の中で点滅した二文字――。
あまりに衝撃的だったので、冗談めかして、
ayuにそのことを伝えたんですが、彼女は否定しなかった。
というか、肯定したんです。
“遺書”と気づいたのは、姐さんがはじめてだよ。と。
でも、ツアーの途中でそれを文字にしてしまうとTAのみんなも動揺しちゃうから
そこに触れるのは止そう――。
それは、ayuからの希望でもあった。
もう、いつでも終わりに出来る。そういうことなんだろうか?
今日死んでも悔いはない。そういう意味合いでのこと?
いや、違う、その一周巡った先に答えはあるんだ――。
確かに、遺書という側面を持つステージだったのだろう。
私自身が、一瞬でもそう感じてしまったことも事実だから。
そんなステージを作った彼女がこの先、何を提示していくのか――。
大事なのはそこなんだ。
そう思って、それ以上は深堀りせず、ずっと封印してきました。
でも、東京での3daysで、個人的にはそこに置き去りにしてきたことへの
答えをやっと見いだせた気がして、ホッとしたんです。
このTAツアーの1曲目もまさにそうなんだろうし、
なんのために?という、その理由も、このTAツアーに詰まってる。
ツアーDVD発売まであと一か月。いきなり爆弾を投入しちゃったかもしれませんが、
私も、今また改めてMADE IN JAPANツアーを観返してみたいと思っているし、
TAの皆さんとずっと共有したかったことなので、許してください。
ちなみに、私はまさかの夏の章あたりで、ちょっと待って“遺書”なんじゃないの?!
と、愕然としました。
みんなはどこで感じるんだろう?
さて、次は名古屋3daysです!
名古屋パワー全開でayuの本気に火をつけちゃってくださいね!
ツリコ